中国語に限らずほとんどのものごとは独学できます。
スポーツは体の使い方がとても重要ですし、競技によっては1人でできないものもあり専門のトレーナーがいるスクールで学ぶ必要もあるかもしれませんが、学術の場合、とくに語学に限って言えば独学するほうがむしろ効果的だと思います。
考えてみてください。確かに私たちは小さいころから学校や習い事など集団生活を通して知識、経験、社会性を身に付けてはきましたが、教科の学習においては必ず独学しているのです。英単語にしろ数学の公式にしろ何かを覚えるときに先生が直接脳細胞に移植してくれるわけではありません。授業、教科書、参考書などをツールとして利用し最終的に自分で理解し1人で頭に刻み込んでいくのです。語学学習は人に聞かなければわからない特殊な道具を使うわけではなく、広い場所が必要なわけでもありません。また語学は「話す」前提として語彙のインプットがとても大事な学術ですので効率を考えればまさに独学こそ最適なのです。
そういう意味で語学の習得においては、どういう学習ツールを選ぶべきかということが一番大事になります。
中国語学習の場合、参考書、スクール、テレビ、ネット動画などいくつかのツールが考えられますが、間違いなく参考書がベストです。留学したりスクールで学ぶ方法は「話す」訓練として非常に魅力的なツールですが、以前の記事<【必読】中国語入門虎の巻>でも説明したとおり「読む」「書く」「聞く」の語彙の引き出しを一定以上持っていないと効率は悪くなります。初期に発音のチェックをしてもらえる機会があれば活用すると良いですが以降は音声付参考書でしっかりと語彙力を強化すべきです。テレビ、ネットなどの動画は楽しく学習できるというメリットはありますが、内容の進む速度が遅く語彙数も少ないので時間効率が良くありません。
大きい書店に行くと種類は多くないにせよレベル別に音声付の中国語教材はちゃんと揃っています。その気になれば日本に居ながら同時通訳レベルの語彙力10,000語以上を身に付けることだって可能です。わたし自身ゼロから通訳案内士までの過程すべてを参考書中心に学習してきました。唯一の欠点としては周りに学習者がおらずモチベーションの維持に工夫がいることだけですが、定期的に中国語検定試験を受けることで当面の目標ができ、また年に何度か中国や台湾に出かけアウトプットする機会を設けることで刺激になり、全く飽きることなく学習を続けることができました。
なるべく大きな目標を持ち、独学でしっかりとした語彙力を身に付けていきましょう(^^)/
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