“フレーズで覚える”が大原則

学習方法

こんにちは松哥です。

以前の記事<【必読】中国語入門虎の巻>で、語学習得の究極は語彙力の向上にあるとお伝えしました。

この語彙力とは「読む」「書く」「聞く」「話す」という4つの語彙力のことで、聞いて耳を慣らしながら「読む」「書く」「聞く」語彙の引き出しを作り、「話す」ではこれを引き出す訓練に集中することが学習のコツだとも説明しました。

この‘引き出し’を作る大事ポイントは“フレーズで覚える”ということです。

ほとんどの人にとって中国語学習の最終目標はネイティブの方と自在にコミュニケーションが取れる会話力を身につけることだと思います。少ない語彙力では思ったことが正確に伝えられませんし、また語彙の引き出しが豊富でも素早く引き出せなければスムーズな会話は成立しません。そのために普段の学習では「話す」ことを意識した効率の良い引き出しを作ることが重要になります。

たとえば中国語でお昼何が食べたいか聞かれ「私は餃子を食べたい」と答える場合、必要な単語の引き出しは‘我’‘想’‘吃’‘饺子’の4つで、この引き出しを3秒以内に順序よく素早く引き出して‘我想吃饺子’と答えられたら会話成立です。

これを聞いた中国人は嬉しくなりあなたに‘へえ、餃子が好きなんですね。餃子を作ることもできるの?’と続けます。あなたがもし作れるなら「私は餃子を作れます」と答えなければなりません。さあ答えられるでしょうか?

この時あなたが引き出しを‘我’‘会’‘做’‘饺子’の5つ持っていて素早く‘我会做饺子’と得意げに答えたなら、中国人は少し苦笑いするかもしれません。「餃子を作る」という場合中国語では一般的に‘包饺子’と表現し‘做’は使いません。‘做’でも意味は伝わるでしょうがやはり言葉に違和感は残ります。

中国語では‘骑自行车(自転車に乗る)’‘找钱(お釣りを出す)’‘发工资(給料を払う)’など、目的語によって使う動詞が固定し慣用化された表現がたくさんあります。もし語彙の引き出しを動詞、名詞、副詞のように個々の単語だけで作っていると、文章にして答える際引き出す回数が多く反応が遅くなるばかりか、語順があっていたとしても自然な表現にはなりません。

洋服タンスの引き出しに靴下の右足と左足を別々にしまう人はいませんよね。

語彙の引き出しも、基本的に《動詞+名詞(目的語)》を最小単位にして、できるだけ長いフレーズで覚えるようにしましょう!

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