先日コンビニでカップコーヒーを買ったとき、おそらく留学生であろう中国人店員に「大きいのほう」ですか、「小さいのほう」ですか?と尋ねられました。
全体的な接客会話はとても流暢で応対も素早く感心したのですが、日本人にとったらこの言葉少しおかしいですよね?
お客さん 大きいのほう アルネ~
日本語で形容詞+名詞の組み合わせは、「かわいい犬」とか「おもしろい人」など直接つなげますが、中国語では“大雨”や“小狗”などつながりが密接なもの以外は間に「的」を入れるのが一般的です。可愛い犬は“可爱的狗”、おもしろい人は“幽默的人”です。
また中国語では主語+述語+目的語の形をとり、「私は子犬が好き」と言う場合“我喜欢小狗”となり、助詞の「は」や「が」などは必要としません。それゆえ日本の滞在歴が長い人でも“わたしこいぬすき”などのように、助詞を飛ばしてしまう場面がかなり多いです。
このことから中国人が日本語を話すときの思考過程は、
言いたい内容を中国語で考える
☟
日本語に訳す
☟
訳した日本語を話す
このような順序になっていると思われます。
以前私も外国語を話す場合、外国語で考えて処理すべきか、日本語から訳すべきか、で悩みましたが、日本語が流暢な中国人もたいていが「中国語を日本語に訳す」作業をしてから話すようです。
わたしたちも会話するときは「日本語→中国語」の思考順序で大丈夫です。私も実際このやり方で慣れていくうちに瞬時に訳して話せる領域が徐々に広くなったように感じます。
一定の語彙力の引き出しを持ったら、この思考順序で「話す」訓練あるのみですね。
コメント